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【国際交流PRアソシエイトからの発信★】北上展勝地の桜

掲載日2021.4.30

ニュース


【国際交流PRアソシエイトからの発信★】

今年は岩手も早い時期に桜が開花しました。岩手県内にも桜の名所が沢山あります。留学生の李春潤さんは北上の展勝地を訪れたようです。岩手大学国際交流PRアソシエイトの李春潤さんの記事をぜひご一読ください。(言語:日本語、中国語)

★★岩手大学国際交流PRアソシエイトとは?★★

岩手大学や岩手の生活の魅力について、留学生の目線から、世界に向けて多言語発信することを目的として活動する国際交流PRアソシエイトが活躍しています。

北上展勝地の桜

 こんにちは。岩手大学総合科学研究科2年の李春潤です。4月中旬、北上展勝地に桜を見に行きました。展勝地は、岩手県北上市にあり、東北有数の桜の名所として知られ、「さくらの名所100選」「みちのく三大桜名所」に数えられています。

 花見は日本古来の風習です。以前東京に住んでいた時、私はいつも上野公園に桜を見に行きました。魯迅は「藤野先生」の中で、「上野の櫻が満開のころは、眺めはいかにも紅(くれない)の薄雲のようではあったが、花の下にはきまって、隊を組んだ『清国留学生』の速成組がいた」と書いています。花の下にはもう「清国留学生」がいません。宴会や写真を撮っている人たちだけです。コロナ禍で、去年から日本中の桜の名所で宴会が禁止されています。上野も昔の盛況はなくなったようです。

 北上展勝地には約1万本の桜並木があり、遠くからも「紅の薄雲」のように見えます。ただ曇りの日で写真写りがよくなかったです。今年は北上展景勝地開園100周年ですが、さくらまつりの多くのイベントは中止されました。観光客も多くなかったです。犬の散歩をする人と猫の散歩をする人がいました。北上川は淡黄色の珊瑚橋の下で静かに流れ、大きな鯉のぼりが風になびいていました。倉敷から来たストリートアーティストがギターを弾きながら「安全地帯」の曲を歌っていました。とにかく和やかな風景でした。

 村上春樹は『ノルウェーの森』の中で、「春の闇の中の桜の花は、まるで皮膚を裂いてはじけ出てきた爛れた肉のように僕には見えた」と書いています。私は初めてこの文を読んだ時、戸惑ってしまいました。その時、私はまだ地元の高校に通って、本以外の世界については何も分かりませんでした。桜の花と桃の花の違いも分かりませんでした。その後、何度も桜を見ましたが、幸いにもそれらの桜は村上春樹の書いたものと違っています。時局がそうであっても、花見は人々の生活の中の小さな幸せになります。

北上展胜地的樱花

大家好。我是岩手大学综合科学研究科二年级的李春润。4月中旬,我去了北上展胜地看樱花。展胜地位于岩手县北上市,是东北屈指可数的樱花胜地,被列为"樱花名胜100选""陆奥三大樱花名胜"。

花见是日本自古以来的习俗。以前住在东京时,我总是去上野公园看樱花。鲁迅在《藤野先生》中写道"上野的樱花烂熳的时节,望去确也像绯红的轻云,但花下也缺不了成群结队的'清国留学生'的速成班"。现在花下早已没有了"清国留学生",只有正在聚会或是拍照的人群。不过由于病毒肆虐,从去年起,全日本的樱花名胜都禁止赏花时聚会,上野大概也没了往日的盛况。

北上展胜地大约有1万棵樱花树,远远望去也像"绯红的轻云"。只是那天阴天,拍照的效果并不好。今年是北上展胜地开园100周年,不过樱花祭的很多项目中止了。游人也并不多,三两一群,有遛狗的,还有溜猫的。北上川在淡黄色的珊瑚桥下静静流淌,巨大的鲤鱼旗随风飘扬。从仓敷来的流浪歌手一边弹着吉他一边唱着"安全地带"的歌。总之一派祥和的景象。

村上春树在《挪威的森林》中写道"春夜里的樱花,宛如从开裂的皮肤中鼓胀出来的烂肉"。我第一次读到这句话时疑惑不解。那时我还在老家读高中,对书本以外的世界一无所知,也不清楚樱花和桃花的区别。后来我看过很多次樱花,所幸那些樱花与村上春树笔下的不同。即使时局如此,赏樱还是能成为人们生活中的小小的幸福。

1_DSC02763.jpg鯉のぼり

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4_DSC02734.jpg蒸気機関車

6_DSC02685.jpg珊瑚橋

5_DSC02730.jpg広場